副住職の唯真です。
今回のお寺散歩は、
曹洞宗
「海潮山 高安寺」
さま
です。
高安寺さまは文明12年(1480)に
長尾能景(上杉謙信の祖父)が越前の
霊泉寺第2世、華庭籌栄(かていじゅえい)
和尚を招請し、国府(現在の直江津)にて
創建されました。
実は長尾家(上杉家)の菩提寺である
林泉寺さまが開創される17年も前に、
長尾家により建てられた名刹・古刹で
あります。
高安寺はその後国府から福嶋城下、
元寺町(高田須賀町)を経て
現在の寺町に移ってきました。
参道横には観音堂や多くの石仏が
祀られております。
また、元禄初期に高田を訪れた
松尾芭蕉が檀越(だんおち、施主主)
の案内を受け、高安寺さまで接待を
受けました。
境内には枯れることの無い
「観音清水」が湧き、
美しい景色を育んでいます。
合掌
(参考文献:
田中正『よも山集め話 越後高田の寺町』
北越出版
寺町まちづくり協議会・新潟県上越市
『上越寺社めぐり-高田寺町界隈
寺社ガイド 改訂版』)